ピアノの上達に必要不可欠なテクニック練習。色々なタイプがありますが、どれがいいの?実際どうなの?と思われている方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、ピアノ講師として25年間色々なテクニック教本を使用し、たどり着いた一番のオススメをご紹介します。
まずは結論から。
一番オススメのテクニック教本はやはり、ハノンでした。
この記事は、独学でピアノをやっている方、テクニック教本にお悩みのピアノの先生に、どのテクニック教本がいいのか、どうして結局ハノンなのか、メリットデメリットを交えてお伝えします。

テクニック教本の種類
私が使用してきたテクニック教本はこちら⇓
- ハノン系…ベーシックハノン、ピアノのテクニック、テクニックマスター
- バーナム系…バーナム、ピアノスポーツ
- その他…ピシュナ、指セット+ハノン
これら全部をたくさんの生徒さんに使ってきました。
ハノン系
メリット
- ハノンは一小節目の音型と同じ音型で1音ずつ上がっていき、下がってくるという単純なもの。
- 音数が多いので、多い音数に慣れる、指の筋力アップができる。
デメリット
- 最初ぱっと見は音数が多いので、拒否反応がでる子もいる。
- 単純すぎて飽きる子もいる。
デメリットの対処法
最初ぱっと見で拒否反応がでる子もいますが、最初はレッスンで一緒にやってみて、1小節目と同じ動きをするだけということがわかりさえすれば、みんな「なーんだ簡単じゃん!」と口を揃えていいます。
バーナム系
メリット
- だいたい1曲4小節で短い
- スケール、アルペジオ、和音と色々な要素が学べる
デメリット
- 色々な要素が次から次へと切り替わるので、譜読みが大変な子もいる。
- 講師が各曲の奏法とねらいをちゃんとわかっていないと効果が半減。
デメリットの対処法
譜読みが大変な子は、譜読みとは切り離して耳で覚えさせると混乱しないかも。奏法とねらいは、バーナムの使い方を解説したDVDが売っているので、必ず勉強が必要。
その他
ピシュナや指セットハノンは、ある一定のレベル以上の生徒さん以外は難しいと感じました。完全な拒否反応が出ました。コンクール上位の優秀な生徒さんにはとてもいいと思います。
結局ハノンがいい!とわかるまで
私りいの子供の頃に使っていたテクニック教本は、ハノン系でした。他は知らずに音大を卒業し、ピアノ講師になって他にたくさんの教本があることを知り、研究しまくりました。
ある尊敬する先生に「練習してこない生徒にはバーナムがいいわよ、短いから」と言われ、実践してみました。ですが、音型もリズムもやることが全く違う曲が次々と出てきて、ただ弾くだけで時間がかかり、バーナムの真髄である奏法までマスターするのは至難の業でした。その他系は論外。
ぱっと見難しそうなハノンの方が、ぱっと弾けるし、音数が多く、指の筋力アップに役立つという結論に至りました。
まとめ
いかがでしたか?
たくさんあるテクニック教本から、どれを選べばいいか。
私が出した結論、結局ハノンがいい。
(先生に習っている方は、その先生の言っていることが正しいですよ!)
ハノンの効果的な使い方は、また今後お伝えしていこうと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。