ピアノを習い始めようと思っているけど、どんなピアノを用意したらいい?とお悩みの方も多いはず。
「ピアノを続けるかわからないけど、最初から本物を買うべき?」「電子ピアノとアコースティックピアノ、どちらがいいの?」「賃貸だから音の問題が気になる…」など、お悩みは様々。
安いものじゃないから、失敗したくないですよね。
今回は電子ピアノとアコースティックピアノそれぞれのメリット・デメリットをあげながら、それぞれのご家庭に合ったピアノ選びの参考にしていただけたらと思います。
電子ピアノとアコースティックピアノの違い
項目 | 電子ピアノ | アコースティックピアノ |
音の質 | 録音された音をスピーカーで再生 | 弦とハンマーの生音 |
タッチの感覚 | 機種によるが、軽めのものも多い | 指の力をしっかり使う本格的なタッチ |
音量調整 | ヘッドホン使用可、音量調整可能 | 消音装置がない限り音量調整不可 |
メンテナンス | ほぼ不要 | 定期的な調律が必要 |
価格 | 3万~30万円程度 | 20万~100万円以上 |
設置スペース | 比較的コンパクト | 大きく重いため移動困難 |
たまに聞く「ピアノ置くなら床補強しなきゃ」ですが、アップライトピアノの重さは一般的に 200kgから250kg程度 です。この重量を成人の平均体重で換算すると、大人約3〜4人分に相当します。
具体的な計算では、以下のようになります:
- アップライトピアノの平均重量を225kgと仮定。
- 日本人成人の平均体重を65kgとすると、
225 kg÷65 kg=3.46225kg÷65kg=3.46
つまり、大人約3.5人分の重さになります。
大人3〜4人が一箇所に集まったとして、床が抜けそうかどうかを参考に考えてみるのも良いかと思います。
こんな家庭には電子ピアノがおすすめ
- 賃貸・マンションで音を気にする必要がある
- 夜間や早朝に練習したい
- まだピアノを続けるかわからない
- メンテナンスの手間を省きたい
こんな家庭にはアコースティックピアノがおすすめ
- コンクールに挑戦させたい・将来的に本格的に習わせたい
- 弾いたときの音の響きを大切にしたい
- 音の強弱や表現力をしっかり身につけさせたい
- 設置スペースと予算に余裕がある
ハイブリッドという選択肢も!
- サイレント機能付きアコースティックピアノ(ヘッドホンをつけて消音可能)
- ハイブリッドピアノ(電子とアコースティックの特性を併せ持つ)
- 中古ピアノ(コストを抑えつつ本格的な音を楽しめる)
先生に相談する!
電子ピアノとアコースティックピアノのメリット・デメリットをあげた上で、先生の立場から言わせていただくと、買う前に担当の先生に相談してみるのが一番よろしいかと思います!
私の生徒の一例をご紹介します。
「家に電子ピアノしかないので、新品アップライトを買おうと思ってるんです」と相談してくれたお母様。
でもこの子、とても素質がある子だったのです。お家も一軒家ですし、ちょうど調律師さんから程度の良い中古グランドピアノがあるよと連絡をいただいていたので、「それならグランドピアノにしません??この子は上手になりますよ。」と提案させていただきました。そしてこの生徒さんと楽器を確認しに行き、晴れてグランドピアノ購入となったのでした。新品アップライトのお値段と中古グランドピアノのお値段がそんなに変わらなかったのもあります。この生徒さん、コンクールで上位入賞する子に育っています。
ピアノの先生は、楽器店や調律師さんとのつながりも濃いので、そういう情報を持っていたりします。
買い直したりして、無駄な出費にならないためにも、まずは相談されるのがいいと思います。
迷ったときのチェックリスト
- 先生の意見も参考に
- 住環境(防音が必要か?)
- 子どもの意欲(長く続けそうか?)
- 予算(初期費用と維持費を考慮)
7. まとめ:家庭に合ったピアノを選ぼう!
- まずは先生に相談
- それぞれの特徴を理解して、家庭に合った選択をすることが大切です。
- 迷ったら「最初は電子ピアノ→続くようならアップライトピアノ」もあり
- 一番大事なのは、子どもが楽しくピアノに向かえる環境を整えることです!
