音符が読めない子にオススメの方法

ピアノレッスン

ピアノを習っているけど、音符がなかなか読めるようにならない…

このような読譜の悩みをお持ちの方は多いと思います。

この記事では、ピアノ講師歴25年現役ピアノ講師が、ピアノのレッスンはある程度進んだけれど、音符が読めない、苦手な子に実践してほしい、読譜攻略に一番効果がある方法をご紹介します。(ここでは音価は切り離してお話します。)

25年の指導経験の中で実感する一番効果がある方法とは、音符をたくさん書くということです。

実際の生徒さんで、「小学1年生練習0!カタカナ読めません!もちろん音符読めません」という稀に見る覚えの悪い子がいましたが、この方法を4ヶ月間レッスンの始めに取り入れたところ、家での練習や復習なしでしっかりと音符が読めるようになりました。カタカナよりも先に音符が読めるようになったんです。

それでは細かく説明していきますね!

読むより書く

音符が読めないとなると、カードを使って1音1音読む訓練がありますが、このやり方は楽譜を読むことに直結しないお子さんもいます。

私のオススメは音符を書くということ。

用意するもの

  • 筆記用具
  • 5線ノート

まずは真ん中ドレミファソ

まずはト音記号、真ん中ドレミファソ。5音の音列を書くことから始めます。これをしばらく続けます。

レッスンだと週1回5分で4週くらい続けると、ほとんどの子が一瞬も迷わず書けるようになります。

※一瞬も迷わずに書けるということが次に進むポイントです。

ヘ音記号のドレミファソ

ト音記号の真ん中ドレミファソが一瞬の迷いもなく書けるようになったら、次はヘ音記号のドレミファソ。

ヘ音記号のドの場所は、覚える気がない子はなかなか覚えません。週1回のレッスンだと、2〜3ヶ月かかる子もいます。ご家庭だと、毎日少しずつやれば、1週間もすれば覚えると思います。

※これも、一瞬も迷わずに書けるようになることが次に進むポイントです。

ドレミファソラシド

ト音記号の真ん中ドレミファソ、へ音記号のドレミファソが一瞬も迷わずに書けるようになったら、その2つの音列を5音から8音に伸ばしましょう。

ト音記号のドレミファソラシド、へ音記号のドレミファソラシド。

これは割とすんなり行く子が多いです。

※これも一瞬も迷わずに書けるようになったら次に進みましょう。

高いドレミファソラシド

真ん中ドレミファソラシド、へ音記号のドレミファソラシドが一瞬も迷わずに書けるようになったら、高いドからドレミファソラシドを書きましょう。

この音列では、加線が出てきます。加線を使う意味をここで教えます。「もう線がないから、赤ちゃん線を足していくよ」この言葉で理解してくれる子が多いです。

※これも一瞬の迷いもなく書けるようになるまで続けます。

ここまでで

  • 真ん中ドレミファソラシド
  • ヘ音記号のドレミファソラシド
  • 高いドレミファソラシド

をマスターしました。

鍵盤位置と一致させる

3つの音列がマスターできたら、次はその音列と鍵盤位置を一致させます。

今まで書いてきたノートの音列を指して、これは?これは?という感じで3つのドレミファソラシドを弾かせます。

最終チェック!!3音取り出す

ここまでが問題なくできていたら、3つの音列の中の途中から連続する3音くらいずつ取り出して、読めるかチェックしてみてください。ほとんどの子が読めるようになっていると思います!

まとめ

いかがでしたか?

今回お伝えしたのは、ある程度レッスンが進んだけれど音符が読めない、苦手という子にオススメの読譜訓練方法ですが、全く読譜が初めての子にも同じ様なやり方で、少し噛み砕いて教えています。

書くということで、驚くほど音符が読めるようになります。

皆様も是非この方法で読譜の攻略の第一歩を踏み出してくださいね!

最後までお読みいただきありがとうございました。